やる気を引き出すのはどっち?【内発的動機と外発的動機の違い】

仕事の悩み

やる気を引き出すのはどっち?【内発的動機と外発的動機の違い】

 

コーチングの分野に携わる人にとって、選手、部下、生徒のやる気を引き出すと言うことは最も本質的であり、最も頭を悩ませることですよね。

筆者もよく頭を悩ませています。

やる気を引き出したい時にこの「内発的動機」「外発的動機」をよく理解していれば自ずとコーチングの本質が見えてきます。コーチングの道も開けてくるのです。

やる気に関わる内発的動機とは

やる気と内発的動機

内発的動機とは内面に沸き起こった興味・関心や意欲に動機づけられている状態のこと。動機づけの要因は金銭や食べ物、名誉など、外から与えられる外的報酬に基づかないものを指す。内発的動機付けには有能感と自己決定感が強く影響する。

つまり人は、仕事をする中で「能力を発揮できている」という感覚がある時、また、「自分自身で目的を定め、計画を立て、実行している」という感覚があるときに、内発的動機を得やすいといえる。

つまり内発的動機は、他者からの見返りを求めない純粋なものと表現することができる。

内発的動機の例

言葉で例えるなら・・・

・愛情
・向上心
・ワクワク感
・興味
・関心

すべてうちから湧き出てくるものである。

ここに気づけるかどうかがコーチングの重要なポイントである。

やる気に関わる外発的動機とは

やる気と外発的動機

対照的に外発的動機は、他者からの評価や行動に依存するものである。何かのために頑張る、何かがあるからやらないはその典型的なものである。

 

外発的動機の例

・怒られるからやらなければいけない。
・お金をもらえるからやらないといけない。
・これをやっておけば自分に得なことがある。
・やらないと人に迷惑をかける
・やることによって人が喜ぶ

この外発的動機の特徴はその瞬間だけは頑張れるということに尽きます。

喜んでくれる人がいなければその行動はどうするのか?

やらないことで怒られなければやらないのか?

自身が行動する理由を外的要因に依存してしまっていることがこの動機付けの特徴です。

つまり長期的な成長を考えていったときに外発的動機だけでは絶対にモチベーションの低下は避けられないのです。

学術的には外発的動機によって行動をしているうちに、次第に興味・関心が生まれ内発的動機へと変化していくこともあると言われる。

やる気を引き出すために目指すべきコーチングマインド

コーチ自身をコーチングする

この内発的動機と外発的動機はどんな場面でも気づいていようがいまいが人の行動の原動力となっている。

気づかぬうちに行っている例を挙げるならば・・・

「子どもに対して親が無償の愛を注ぐこと」(内発的動機)

「子どもが親の期待に応えようと努力する」(外発的動機)

ということである。

この子どもの外発的動機に関しては、そのままのめり込み内発的動機に変化する場合とプレッシャーや親の期待によってモチベーションを保っていたものが、途中でやる気を無くす可能性が生じる場合とがある

モチベーションUP!コーチが学ぶべきコーチングの本質

コーチングも結局のところ本質は「愛」なのである。

しかし、

一概に「愛」をコーチングの本質としてしまったら他人に愛を注ぐ行為を当たり前に行えという方が無理な話である。

だからこそ、コーチングの技術としてこの記事にあることを学ばなければいけないのです。

愛という感覚的なものをしっかりとコーチングという形で他者に伝えるためには、指導する側が相手の引き出すべき感情を理解していなければいけません。

無償の愛を注ぐ親に対し、子どもはその愛に包まれてたくさんのチャレンジをしていく。歩くこと。走ること。話すこと。本当にたくさんのことを。

なぜ子どもはチャレンジできるのか?
それは守られているということを本能的に感じているからである。
なぜ子どもは遊びに夢中になるのか?
それはその遊びは子どもにとって発見や新しい刺激の連続だからである。
夢中で遊ぶ子どもが遊びをやめる場合はどんなときか?
それは恐怖で終わる時と肉体的な限界が来る時である。

ただし、

後者の場合は肉体が回復したらまた遊び始める。
前者は親に叱られる恐怖や外発的なものに起因してしまうため、どんどん安心感を失っていく。時折社会では「しつけ」と表現するがこのバランス感覚を失うと指示待ち人間ができてしまう。

コーチはそのことを知らなければいけない。

モチベーションUP!重要なコーチングポイント

大切なことは2つ。

①指導を受ける側がコーチによって守られていると感じられる指導

②新しい発見や刺激の中に恐怖で終わらせるような事柄を作らない

この2つを意識するだけで、外発的動機の恐怖や抑圧といったネガティブな部分をコーチングから排除することができる

そしてそれらが排除されたコーチの言葉がけは自然とポジティブなものになっていく。

そうすることで指導を受ける側はコーチに対して安心感を覚えていく

安心感を覚えることで新しいことへのチャレンジするエネルギーが湧いてくる。自ずと内発的動機ができてくるのです。

最後に

コーチ自身がこの記事の内容について学び、自身をコーチングすることで、あなたの関わる集団はよりやる気を引き出され、自身が内発的なエネルギーをもって前に進んでいく集団になるでしょう!

コーチがコーチングを学び内発的動機を引き出すことが重要なのです。

あなたが何かに気づき、あなたの組織がよりモチベーションの高いエネルギー溢れる集団となるきっかけとなれば幸いです。

 

 

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